海上の平安絵巻 管絃際
今年もまた厳島神社の例祭「管絃祭」奉拝のご縁をいただき、管絃船(御鳳輦をお乗せた御座船)に随行させて戴きました。
正式参拝時には干潮で干上がった海上神殿も、陽が暮れる頃にはみるみる潮も満ち、望月に照らされる大潮の海と篝火に輝く管絃船は写真では表すことが出来ないほどの神秘に包まれる。
随行船への乗船直前には清めの豪雨に襲われるも、雨後にはこれから始まる神々の海上渡御を祝福するかのような大輪の虹が姿を現す。いやぁ~感動の極み!
波穏やかな瀬戸の管絃の調べも風雅なものですが、神様をお乗せした管絃船を曳く漕ぎ手の勇壮にして一糸乱れぬ櫓のさばきが美事で、3艘の曳航船はこれまた見応え充分です。
元禄14年、管絃船が海上渡御の途中で暴風雨に遭い転覆寸前となったところを、停泊し風雨を避けていた鯛網船(阿賀村の岡野喜右衛門)と、厳島神社に参拝する伝馬船(江波村の古川屋伝蔵)が管絃船を救助しました。この遭難事故以降は阿賀村(現・呉市阿賀)と江波村(現・広島市江波)が管絃船を曳航することとなり、平成の御代の現在も続いています。
旧暦6月17日(大潮)に行われる厳島神社の管絃祭。このお祭りでまた新たなご縁も戴きました。神縁感謝♪
①海上渡御が始まり曳航される御座船
②御座船に設えられた「鉾」
③御座船の船尾を随行中
④黄昏時の水面が美しい・・・
⑤御座船の船尾に掲げられる提灯
⑥「錦の御旗」を始め多くの威儀物で飾られた御座船
⑦立ち漕ぎをする「阿賀」の曳航船は
⑧御座船の中央を曳航する「江波」は座って漕がれる
⑨御祭神をお運びする「御鳳輦(ごほうれん)」を拝す
⑩御座船船首の篝火
⑪管絃際を閑かに見守る望月
⑫雅な管絃祭を随行船から遥拝する参加者
⑬古に勅使をお迎えしたとされる「反り橋」
⑭鹿ともたくさん戯れました・・・