◆初宮詣(百日祝い・お食い初め)
赤ちゃんが無事生まれたことに感謝し 今後の健やかな成長を祈って男の子は 生後31日目以降に女の子は
33日目以降 にお参りします。
新生児にとっては人生で初めてのお宮参りです。
男子は31日目、女子は33日目にとも言われますが、地域によっても違いますし、弱い赤ちゃんの健康を考慮して現在では猛暑や厳寒を避けて50日ぐらいであったり100日前後に百日(ももか)のお祝いを兼ねてお参りされるご家庭も多くなっています。気候のよいときにお参りされても差し支えありません。
大切なことは、産土神のご加護により母子ともに健康で無事に出産をしたことへの感謝とご奉告(報告)、そしてこれからもすくすくと健やかに成長いたしますようにという願いであり祈りが初宮詣です。
赤ちゃんは母方の実家から贈られた晴着で装い、おばあちゃんに抱かれて両親とともにお参りします。
お参りの途中で赤ちゃんが泣き始めてしまうことを気にされる親御さんもありますが、 「泣くのが赤ちゃんの仕事」とも言われます。気にされる必要はありませんし、お宮参りの時にワザと赤ちゃんを泣かせて神様に覚えていただく・・・という風習が今に残る地方もあるそうです。
一昔前までは無事出産ということは当たり前のことではありません。それは現代社会においても例外ではなく、私が東京在住のときにも、妊婦さんが救急車でたらい回しにされた挙げ句に母子ともに命を失ったというニュースも珍しいことではありませんでした。
【百日祝い(お食い初め)】
「お食い初め(おくいぞめ)」とは、一生食べるものに困ることの
無いようにと願って生後100日(百日)目に赤ちゃんに初めて物を
食べさせる儀式のことです。食物(お米)は命を育み育てるために何に
もまして大切なもので、税金(年貢)も国の力(国力=石高)もお米に
よって表されていました。まさに命の根がイネであるということです。
お祝いの儀式は儀礼的なものですから実際に食べさせるのではなく
真似事をするだけです。用意する料理は離乳食ではなく儀式用の料理
(お食い初めレシピ)があります。
昔は全ての家庭でこのような料理を用意することは不可能ですから、
赤飯かお米を炊いて一粒だけ赤ちゃんの口に入れてお祝いしたようです。
当社ではお宮参りにあたって百日のお祝い(お食い初め)をして頂きたいと願い、お宮参りにはお食い初め箸、しゃもじ、
上質エプロンをお出ししています。