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◆妥協なき『ほんまもん』をお手許に・・・

  当社の御神札(おふだ)や御守(おまもり)は、一体一体真心を込め手作りで奉製しており、全国でも大変珍しいものと

自負しております。
 外装は業者に発注しておりますが、神様の御神霊(おみたま)にお宿り戴く「内符」は完全に当社の手製です。

 秋の例祭に先立ち、一年間本殿内に奉献する大幣を奉書で新たに謹製します。
 一年間本殿内に献じられた「大幣」は、社伝による寸法に裁断し、新たに御神札と御守の内符に納められる「小型の御幣」

へと生まれ変わります。

 内符には、本殿周辺に自生する榊の葉を用いて内符に納める御幣の串とし、前述の小型御幣とあわせて中に納め、更に本殿

真下の御座砂をお入れして糊で封をして、内符はさながら神迎えをする『神籬(ひもろぎ)』としてほぼ完成します。
 次に高さと幅を社伝による寸法の剣先型に調えて、表に亀山神社と神璽の小さい印を押印して内符の全てが完成します。


 奉書は和紙ですから、透かしてみると和紙特有の繊維の縦目と横目が見てとれ、まるで生きもの同様であります。
 神社の祭祀では、「ものの向き」というものが大変重んじられます。例えば神饌の向きでいいますと上座に向かって魚の頭

がくるように、野菜や果物もその果実が生育するのと同じように上座下座を考えて盛りつけをします。木から下に垂れる果物もあれば、根を張り土から天に向かって生育する野菜もあります。

 榊も一枚の葉から御幣の串に見立てて葉脈に沿って何本かに切り裂きますが、奉製の際には奉書・榊の葉とも向きを間違え

ないよう大変神経を尖らせます。
 これを既成のお守袋に入れ、当社に伝わる特別なお祓いをした後、御神前に海川山野の神饌を奉り、新たな御神札と御守を

奉奠して『守札遷霊祭』を経てようやく皆様方のお手許に届く御神札や御守が完成します。

 根(こん)を詰めて奉製しておりますと、魚や野菜を調理する職人のような錯覚に落ちるというか、酔うというか・・・
 実際大変な奉製作業にはなりますが、どの工程を省略してもこれは「亀山神社の御守」ではなくなります。

 これからも、当社の御守を求めて下さる皆様に対して、そして御祭神に恥じぬよう亀山神社独自の御守の奉製を護り続けて

参ります。

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